
こんにちは、ゲーミングPC完全ナビ2.0のヨシハルです。
PCにつないだスピーカーから「ジー」「ブーン」「ブツブツ」といった雑音が聞こえると、気になりますよね。
ゲームや動画だけでなく、オンライン会議の声まで聞き取りにくくなると、早く直したいと感じる方も多いはずです。
PCスピーカーのノイズは、スピーカー本体の故障だけで起こるわけではありません。
プラグの接触不良、USB給電、電源や配線の影響、Windowsの設定、オーディオドライバー、マイクの回り込みなど、原因はさまざまです。
さらに最近は、Windows 11の音声設定や既定の音声形式、Windows Audio関連サービスの状態が影響して、パチパチ音や音割れのような症状が出るケースもあります。
買い替え前に切り分けておくと、無駄な出費を避けやすくなります。
この記事では、ノイズの種類から原因を推測する方法、PC側とスピーカー側を切り分ける手順、すぐに試せる対処法を順番に解説します。
買い替える前に何を確認すればよいのか、一緒に整理していきましょう。
- PCスピーカーからノイズが出る主な原因
- PC側とスピーカー側を切り分ける手順
- ジー音やブツブツ音を減らす具体的な方法
- 故障を疑う症状と買い替えの判断基準
PCスピーカーのノイズ原因を見分ける方法

最初に大切なのは、設定を次々に変えることではなく、どの経路でノイズが発生しているのかを切り分けることです。
Windowsの公式サポートでも、出力先、ケーブル、USBポート、音声拡張機能、既定の音声形式、ドライバー、オーディオサービスなどを順に確認する方法が案内されています。(出典:Microsoft サポート「Windowsのサウンドまたはオーディオの問題を修正する」)
PCスピーカーのノイズとは何か
PCスピーカーのノイズとは、音楽やゲームの音声とは関係なく聞こえる不要な音のことです。
代表的なものに、ジー音、ブーン音、サー音、ブツブツ音、ピー音、ガサガサ音があります。
何も再生していないのに低い「ブーン」という音が続く場合は、電源やグラウンドループの影響が考えられます。
マウスを動かしたときやゲームでPCに負荷がかかったときだけ「ジリジリ」と鳴るなら、アナログ音声ケーブルがPC内部やUSB機器の電気的な影響を受けている可能性があります。
また、再生中だけ「パチパチ」「バリバリ」と音が割れるように聞こえる場合は、スピーカー故障だけでなく、Windowsの音声拡張機能や既定の音声形式、ドライバーの不具合が関係していることもあります。
ただし、音の聞こえ方だけで原因を断定することはできません。
内蔵スピーカー、外付けスピーカー、イヤホンでも似た症状は起こるため、次の切り分け作業が重要です。
まず確認したいスピーカーの接続方式
対処法は接続方式によって変わります。
最初に、使っているスピーカーが次のどれに当てはまるか確認してください。
- 3.5mm音声ケーブル+USB給電:音声は3.5mmプラグ、電源だけをUSBから取るタイプ
- USBオーディオ:1本のUSBケーブルで音声と電源の両方を送るタイプ
- HDMI・DisplayPort:モニターを経由して音を出すタイプ
- Bluetooth:無線で音声を送るタイプ
USB端子が付いていても、給電専用とは限りません。
USBオーディオタイプをUSB充電器につなぐと電源は入っても音声を受け取れないため、製品の説明書で接続方式を確認しましょう。
最初に試す切り分け手順
結論から言うと、別の機器や端子に接続して、同じノイズが再現するかを確認するのが近道です。
「別の再生機器」「別のスピーカーやイヤホン」「別のケーブル・端子」の3方向から確認すると、原因を絞り込みやすくなります。
USB・Bluetooth・3.5mmなど別方式の出力を試せるなら、それも有効な切り分け方法です。
- ノイズが出る場面を確認する(常時・再生中だけ・マウス操作時・会議中だけなど)
- 何も再生していない状態でも鳴るか確認する
- PC側またはスピーカー側の音量を下げたとき、ノイズも変化するか見る
- 今のスピーカーを別のPCやスマホにつなぐ
- 別のスピーカーやイヤホンを今のPCにつなぐ
- 交換できる場合は、音声ケーブルを替える
- PCの音声端子やUSBポートを替える
- 対応する製品に限り、給電元を替える
別のPCやスマホでも同じノイズが出るなら、スピーカー本体やケーブル側が疑われます。
別のスピーカーでも今のPCだけでノイズが出るなら、PCの出力端子、電源環境、設定、ドライバーなどを優先して確認しましょう。
なお、音量を下げたときの変化は手がかりにはなりますが、それだけで原因を断定するのは早計です。
必ずほかの切り分けと組み合わせて判断してください。
接触不良とケーブル劣化のサイン
よくある原因のひとつが、プラグの接触不良やケーブルの劣化です。
プラグが少し浮いている、端子に汚れが付いている、ケーブルが折れ曲がっているといった状態でも雑音は発生します。
特に3.5mmステレオミニプラグでは、奥まで差し込まれていないと片側だけにノイズが出たり、音が小さくなったりします。
プラグやケーブルを軽く触ったときに「ガサガサ」と音が変わる場合は、接触不良や内部断線の可能性があります。
確認するときはスピーカーの電源を切り、音量を下げてからプラグを抜きます。
端子に目立つホコリがあれば無理のない範囲で取り除き、プラグをまっすぐ奥まで差し直してください。
端子を強くこじったり、液体を直接吹きかけたりするのは避けましょう。
電磁干渉とグラウンドループの影響
ジー音やブーン音では、電磁干渉やグラウンドループが関係していることもあります。
電磁干渉は、電源ケーブル、ACアダプター、USB機器、Wi-Fiルーター、モニター、PC内部の部品などが発する電気的な影響を、音声経路が拾ってしまう状態です。
グラウンドループは、互いに接続された機器の間に電位差が生じ、低い「ブーン」というハムノイズが出る現象です。
PC、モニター、アンプ内蔵スピーカーを複数の電源経路につないでいる環境などで起こる場合があります。
ノイズの変化を見るときは、音声ケーブルと電源ケーブルを離す、不要なUSB機器を一時的に外す、PC・モニター・スピーカーを容量に余裕のある同じ電源タップへまとめる、といった方法を1つずつ試します。
低いハムノイズが続き、PCとの接続を外すと消える場合は、グラウンドループの可能性があります。
この場合は、対応する信号用アイソレーターや、対応機器があるならバランス接続を検討できます。
電源プラグのアース端子を外したり、保護接地を無効にしたりする方法は避けてください。
感電や機器損傷の危険があるため、安全面からおすすめできません。
電源タップの容量や安全な接続方法も確認したい方は、ゲーミングPCを電源タップにつなぐ際の注意点も参考にしてください。
Windows設定やドライバー不具合の可能性
配線や電源に問題が見当たらない場合は、Windowsの出力設定、音声拡張機能、既定の音声形式、オーディオドライバーを確認します。
Windows Updateの直後から症状が出た場合は、更新されたドライバーとの相性が関係している可能性もあります。
まず、使用したいスピーカーが出力先に選ばれているかを確認しましょう。
次に、仮想サラウンドなどの音声拡張機能を一時的にオフにします。
改善しない場合は、既定の音声形式を変更して再テストし、PCメーカーやマザーボードメーカーが提供するオーディオドライバーを確認します。必要に応じて更新、再インストール、またはロールバックを検討しましょう。
さらに、Windows AudioやWindows Audio Endpoint Builderといった音声関連サービスの再起動で改善することもあります。
とくに「急に音が不安定になった」「パチパチ音が増えた」というときは、設定変更だけでなくサービス側も確認してみてください。
ドライバーの役割や確認方法が分からない方は、PCドライバーの役割と更新方法を解説した記事もあわせてご覧ください。
◆ヨシハルのワンポイントアドバイス
原因が分からないままスピーカーを買い替えるのは、少しもったいないかもしれません。
「別の機器で試す」「端子を替える」「給電方法を確認する」の3つから始めると、原因の方向性が見えやすくなりますよ。
PCスピーカーのノイズを減らす対処法

ここからは、実際にノイズを減らす方法を原因別に紹介します。
一度に複数の設定を変えると、どの対策が効いたのか分からなくなります。
1項目ずつ試し、その都度ノイズが変化したか確認してください。
差し直しと配線の見直しから始める
最初に試したいのは、ケーブルの差し直しと周辺機器の配置変更です。
音声ケーブルと電源ケーブルが束になっている場合は離し、余ったケーブルもACアダプターの上に巻き付けないようにします。
スピーカーや音声ケーブルの近くにスマホ、Wi-Fiルーター、電源タップ、USBハブがあるなら、いったん距離を取ってみましょう。
不要なUSB機器を1台ずつ外し、ノイズが消える機器がないか確認する方法も有効です。
デスクトップPCの前面音声端子でノイズが出る場合は、背面の音声出力端子へ替えると改善することがあります。
前面端子はPC内部を通る配線が長いため、環境によっては電気的な影響を受けやすいからです。
USB給電によるノイズへ対処する
USBを使うスピーカーでは、給電専用USBか、音声も送るUSBオーディオかによって対処が異なります。
- 3.5mm音声ケーブル+USB給電:別のUSBポートを試します。製品が対応していれば、指定された電圧・電流を満たすUSB電源アダプターから給電して変化を確認します。
- USBオーディオ:USB充電器では音声を送れません。PCの別ポートへ直接接続し、USBハブを使っている場合はいったん外します。交換可能ならUSBケーブルも替えてみましょう。
デスクトップPCでは、前面と背面のUSBポートで結果が変わることがあります。
ポートを変更したら、Windowsの出力先がスピーカーのままになっているかも確認してください。
USB給電へ一般的な5V電源を使える製品は多いものの、必要な電流や対応条件は製品ごとに異なります。
専用ACアダプターや丸型端子には、電圧・電流・極性が確認できない電源を接続しないでください。
正確な仕様はメーカーの取扱説明書で確認しましょう。
Windowsで確認したい4つの設定
Windows側では、出力先、音声拡張機能、マイク、ドライバーの順に見ると効率的です。
- 出力先:「設定」→「システム」→「サウンド」で、使いたいスピーカーを選びます。
- 音声拡張機能:使用中の出力デバイスを開き、「オーディオ拡張機能」を一時的にオフにします。
- マイク:ピー音が出る場合は、会議アプリや配信ソフトのモニタリング設定を切り、スピーカー音量を下げるかヘッドホンを使います。
- ドライバー:更新・再インストールを試し、更新直後に症状が始まった場合はロールバックも検討します。
設定画面の名称はWindowsのバージョンや機種によって異なる場合があります。
操作に迷うときは、Windows 11の「ヘルプを表示」アプリにあるオーディオのトラブルシューティングも利用できます。
音割れやパチパチ音なら既定の音声形式も確認する
「ジー」「ブーン」よりも、再生中だけのパチパチ音、バリバリ音、音割れが気になる場合は、Windowsの既定の音声形式も確認してみましょう。
使用中の出力デバイスの詳細設定から、サンプリングレートやビット深度の設定を変更すると改善することがあります。
たとえば、変更前の設定との相性で不安定になっている場合、別の形式へ切り替えるだけでノイズが減るケースがあります。
音声拡張機能をオフにしても改善しないときは、既定の音声形式の変更を試す価値があります。
とくにWindows Update後や、USBオーディオ機器を使っているときに確認しやすいポイントです。
ただし、表示される項目名や選べる形式はPCやオーディオ機器によって異なります。
変更後は実際に動画や音楽を再生し、症状が悪化していないか確認してください。
音声サービスの再起動を試す
設定やドライバーを見直しても改善しない場合は、Windows Audio関連サービスの再起動を試す方法もあります。
一時的な不具合で音が乱れている場合、Windows AudioやWindows Audio Endpoint Builderを再起動することで正常に戻ることがあります。
再起動後は、再び音声を再生してノイズの変化を確認してください。
パチパチ音や突然の音切れが出たときは、ドライバーだけでなくサービス側も候補として見ておくと、原因を見落としにくくなります。
ノイズの種類から対処の優先順位を決める
音の種類ごとに、疑いやすい原因と最初の対策をまとめました。
あくまで目安として使い、実際には接続先を替えて切り分けてください。
| ノイズの種類 | 考えられる原因 | 最初に試したい対策 |
|---|---|---|
| ジー音・ジリジリ音 | 電磁干渉、USB給電、アナログ出力の影響 | 配線を離す、USBポートや音声端子を替える |
| ブーン音 | 電源由来の影響、グラウンドループ | 接続機器を減らし、電源経路を整理する |
| サー音 | スピーカー自体の残留ノイズ、音量バランス | PC側とスピーカー側の音量を片方ずつ調整する |
| ブツブツ音・音切れ | 接触不良、ドライバー、USBハブ、無線干渉 | 差し直す、直結する、ドライバーを確認する |
| パチパチ音・バリバリ音 | 音声拡張機能、既定の音声形式、ドライバー、音声サービス | 拡張機能をオフにする、音声形式を変える、サービスを確認する |
| ピー音 | マイクとスピーカーの回り込み | マイク監視を切り、距離を取るかヘッドホンを使う |
| ガサガサ音 | プラグの接触不良、ケーブルの断線 | 電源を切って差し直し、ケーブルを交換する |
故障を疑う目安と買い替えの判断
対策を試しても改善しない場合は、スピーカー本体やPCの音声出力端子の故障も考えられます。
別のPCやスマホにつないでも同じノイズが出る、ケーブルを交換しても変化がない、片側だけ極端に音が小さい、音割れが続くといった場合は、スピーカー側の劣化や故障が疑われます。
一方、複数のスピーカーやイヤホンで同じPCだけに症状が出るなら、PC側の端子や設定を疑いましょう。
焦げたにおい、異常な発熱、煙、電源コードの損傷がある場合は、すぐに使用を中止してください。
安全に抜ける状態であれば電源プラグを抜き、メーカーや販売店へ相談しましょう。
保証期間内なら、分解せずにメーカーサポートへ相談するのが先です。
保証外で修理費が新品価格に近い場合は、買い替えも選択肢になります。
候補を探す際は、用途別のPCスピーカー選びと人気モデルも参考にしてください。
避けたいノイズ対策
ノイズを早く消したくても、次のような対処は避けましょう。
- プラグを斜めに差したり、端子へ強い力をかけたりする
- 仕様の分からないACアダプターを接続する
- アース端子を外す、保護接地を無効にする
- 焦げたにおいや異常発熱がある機器を使い続ける
- 原因を切り分ける前に高価なフィルターや変換機器を購入する
- スピーカー本体やPC電源ユニットを知識なしで分解する
グラウンドループアイソレーターやUSB DACで改善する場合はありますが、音質や接続条件との相性もあります。
まずは無料でできる切り分けを終えてから検討すると、無駄な出費を抑えやすくなります。
◆ヨシハルのワンポイントアドバイス
ゲーミングPCは、マイク、キャプチャー機器、RGB機器などでUSBポートや配線が混み合いやすいですよね。
不要な機器を一度外し、スピーカーだけを接続した状態で確認すると、ノイズ源を見つけやすくなりますよ。
PCスピーカーのノイズに関するよくある質問
Q1. 何も再生していないのにジー音がするのはなぜですか?
A. 電磁干渉、USB給電、スピーカー自体の残留ノイズなどが考えられます。
まず音声ケーブルを電源ケーブルやACアダプターから離し、不要なUSB機器を外して、USBポートや音声端子を替えてみてください。
Q2. PC本体とスピーカーのどちらが原因か、どう見分けますか?
A. 今のスピーカーを別のPCやスマホにつなぎ、別のスピーカーやイヤホンを今のPCにつないで比較します。
今のスピーカーだけで再現するならスピーカー側、複数の機器で今のPCだけに再現するならPC側の可能性が高まります。
Q3. USBスピーカーはUSB充電器から給電できますか?
A. 3.5mmケーブルで音声を送り、USBを給電だけに使う製品なら、メーカーが認める仕様のUSB電源を使える場合があります。
一方、USBで音声と電源の両方を送る製品は、USB充電器につないでもPCの音声は再生できません。
取扱説明書で接続方式と電源仕様を確認してください。
Q4. Windows Update後にノイズが増えました。関係はありますか?
A. 更新されたオーディオドライバーや設定が影響している可能性はあります。
出力先と音声拡張機能を確認し、改善しない場合は既定の音声形式の変更、ドライバーの更新や再インストールを試します。
更新直後に始まった症状なら、以前のドライバーへ戻す方法も候補です。
Q5. どの段階で修理や買い替えを考えるべきですか?
A. 別のケーブル、端子、PC、対応する給電方法を試しても、どの環境でも同じ症状が続く場合は、故障や劣化の可能性が高まります。
保証期間内はメーカーへ相談し、保証外なら修理費と新品価格を比べて判断しましょう。
焦げたにおいや異常発熱がある場合は、確認作業を続けず使用を中止してください。
Q6. パチパチ音やバリバリ音がするときは何から試せばいいですか?
A. まずはWindowsの音声拡張機能をオフにし、使用中の出力デバイスの既定の音声形式を変更してみてください。
それでも改善しない場合は、オーディオドライバーの再インストールや、Windows Audio関連サービスの再起動も候補です。
PCスピーカーのノイズ対策まとめ
PCスピーカーのノイズは、接触不良、電磁干渉、USB給電や電源の影響、Windows設定、ドライバー、機器の故障などが主な原因です。
複数の要因が重なっている場合もあります。
最初に、今のスピーカーを別のPCやスマホにつなぎ、別のスピーカーやイヤホンを今のPCにつないでみましょう。
そのうえで、ケーブル、端子、USBポート、給電方法を1つずつ替えると、PC側とスピーカー側のどちらに原因があるのか判断しやすくなります。
配線に問題がなければ、Windowsの出力先、音声拡張機能、マイク、オーディオドライバーを確認します。
音割れやパチパチ音が気になる場合は、既定の音声形式や音声サービスもあわせて見直すのがポイントです。
USBを使う製品では、給電専用タイプとUSBオーディオタイプを混同しないことも大切です。
また、グラウンドループが疑われても、安全のためアース端子を外す方法は避けてください。
買い替えを急ぐ前に、対策を1つずつ試し、ノイズが変化する条件を見つけることが解決への近道です。
それでも改善しない場合は、メーカーサポートへ症状と試した内容を伝えましょう。
「どの接続先でも出るか」「いつから始まったか」「どの音がするか」を整理しておくと、相談がスムーズになります。